ミネラル量と水の硬度、硬水と軟水の違い
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。
硬度が0~60mg/l 未満を「軟水」、60~120mg/l 未満を「中程度の軟水」、120~180mg/l 未満を「硬水」、18といいます。また、日本においては一般的には、硬度0~100mg/lを軟水、101~300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水に分けられています。
東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水に、海外のミネラルウォーターの硬度は300mg/lくらいなので硬水になります。見た目は同じですが、まろやかに感じたり重々しく感じたり、水にも風味があるのはこのため。成分の違いから、一般的に軟水は口当たりが軽く、硬水はマグネシウムが多いほどしっかりした飲みごたえを感じるようです。
軟水と硬水の飲み分け
水の硬度はその土地の食文化と密接に関連しています。肉がメインの西欧料理ではミネラルが不足しがちなため、ヨーロッパでは硬水で不足しがちなミネラルを補っています。
日本も食の欧米化が進み、食事だけではミネラルが不足しがちになっています。食事によって、軟水と硬水を飲み分けてみていはいかがでしょうか?
お肉とお魚をバランスよく食べましょう
みなさんは1週間のうち、お肉とお魚をどれくらいの量を食べますか?お肉とお魚は私たちの体に必要不可欠なタンパク質です。「食べすぎ」「食べなさすぎ」はもちろんNGで、なによりもバランスよく摂取していくことが大切です。
1週間のうち、下記のバランスを意識するのがベストです。
大豆:魚介類:肉類=2:3:2
お肉の内訳の目安は、鶏肉が半分、豚肉や牛肉などの赤身肉がもう半分です。魚介類の種類はDHAやEPAを含む青魚がいいでしょう。
栄養の観点を抜きにしても、青魚は低カロリーで高タンパクな食材なので食べておいて間違いないと思います。「魚だけじゃちょっと…」という方は、貝類やエビ、イカ、タコなどを取り入れてバリエーションを変えていっても問題ありません。
とにかく、お肉は週3以上食べないことを意識してください。大豆や魚の比率が増えるのは問題ありませんが、お肉の量だけは増やさないように。週3は魚。なるべくバリエーションを変え、調理法も炒めたり焼いたりするよりは「焼く」「煮込む」「蒸す」などがおすすめです。
バランス抜群の地中海式の食事
バランスのいい食事の一例として、地中海式の食事をご紹介しましょう。地中海というと、パスタなどのイメージがあるかと思いますが、オリーブオイルや魚介類、果物、野菜を使ったお料理がメインです。
例えば、地中海食の代表的なお肉やお魚の食べ方のひとつにオリーブオイルを使用した網焼きがあります。バターなどではなくオリーブオイルで香りをつけ、一緒にお野菜をたっぷりいただく。
味付けする場合もトマトがたっぷり入ったソースや、バジルやオレガノなどの薬草系のハーブを使うことが多いため、地中海式料理は体にいいものとされています。